カタヨリ読書のすすめ

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カタヨリのある読書の記録について


20代でうつ病を発症、約10年の治療後、寛解をキープしたまま現在に至ります。寛解までの道のりは気が遠くなるほど長く感じられましたが、一歩一歩進んでようやく30代で社会復帰まで辿り着くことができました。うつ病は、渦中もさることながら、症状が落ち着いてからも大変なことがあります。

体力や仕事のスピードが完全に元の状態には戻りませんし、私の場合年単位で失業していたので経済的にも困窮していました。また、病前より人間関係に過敏になっていますし、ちょっとしたストレスにも耐えられず体調が悪化しました。そして何より、またうつ病が再発するのでは?前よりもっと酷くなるのでは?という恐怖感が常に頭を占領していて何も動けないことが問題でした。

うつ病は医師の治療やカウンセリングも大事ですが、それだけでは治らないものだと思っています。これまでの生活で精神的な負荷を抱えていたり、普段の考え方や習慣・体質などにも原因があると感じるからです。うつ病の再発が怖いと感じるのであれば、どうすればそれを避けることができるか、と考え始めたのは今思えば正解でした。少しずつ生活や思考をより生きやすくシフトチェンジさせ調節することが大事だと実感しています。

はじめは慣れないかもしれませんが、自分を再び病気にしない新しい生き方を探すことは、もしかすると楽しい作業になるかもしれません。うつ病は底つき体験とも言えるので、どんな結果になってもそこからは上がるしかないからです。思い描いていたキャリアや時間を失ったかもしれませんが、それは行く道ではなかったということなのでしょう。他の誰とも違うけど自分らしく歩ける道を探す旅の始まりです。

変えられる原因は改善し、変えられないことは諦め、静かな気持ちで前を向くためには、病気以前の自分にはなかった新しい情報を取り入れることが必要でした。新しい価値観を脳にインストールするような感覚で、文字が読める状態の時はひたすら読書をしました。カタヨリ読書カテゴリーでは、そんな読書の記録を書いてみます。もし気になる一冊がありましたら、ぜひ読んでみてください。

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